父さんと二人旅・・・その13 農家レストラン しゃえんじり
2011年 12月 03日
ある時、父さんがテレビを見ながら「こういう生活をしたかった。でも、もう無理だから・・・」と言う言葉から、旅の計画が始まりました。
2011年11月24日 (高知 晴天:強風注意報)
国道441号線の狭くグニャグニャした1車線道路を走って、ついに父さんとの二人旅行の目的地に着きました。
農家レストラン「しゃえんじり」
この店は、地域の農家のおばさまがたが経営しているレストランです。
しゃえんじりのブログには
四万十川の川べに住むおばちゃんたちがはじめた小さな食堂。
住民歴●●年。料理歴○○年。大声で元気なおしゃべり歴●●年。
バイキングランチですから、カウンターに並んだ料理を、お好みに合わせて取り皿に入れてもらいます。お変わり自由。好きなだけ食べてください。
(でも「食べ放題!」と言うニュアンスとはちょっと違っていたい。)
メニューは、野菜中心、地元の食材にこだわって10品以上、時には15品になることだってあります。
と言うのも、その日に有る材料によっては、ついつい幾品も出来てしまうことも・・・・
和風料理で、家庭料理で、よく「田舎のおばあちゃんちに帰ってきたような」料理だと言われます。
しっかり「おだし」を摂ることを基本にしています。
自称おばちゃんたち6名が、当番制で調理しています。
と説明しています。
僕の見ている色と父さんの見ている色は違うのかな?
おばあさまがたが作ってくれた、土佐料理の「おだし」をしっかり味わう事が出来ます。
「土佐はだし文化」と言われるほど、だしを大切にします。
土佐清水の宗田節(宗田鰹から作られる鰹節)や鯖節が特産なので、だしをしっかり摂るが関係していると思います。
高知の柚子酢(柚子を絞ったもの)で作られた酢飯の五目寿司
柚子の香りが口に広がりとても美味しかったです!
いったい何杯お変わりしたでしょうか?
炊いたご飯は、その地域のお米とお水だけで作った究極の料理だと思います。
どの地域に行っても、ご飯を食べるとその土地を知る事が出来ます。
ツガニ(モクズガニ)を贅沢に使った汁物です。
ずっと前から知っていて「いつか味わってみたい料理」のひとつでした。
「ガニ汁」や「ガン汁」と呼ぶ地域もありますが、土佐は「ツガニ汁」と呼ばれています。
作り方は、ツガニを生きたまま、または蒸してから臼やすり鉢でつぶしていきます。
つぶしたカニに水を加え、網や布などで殻を漉します。
鍋に移し火にかけます。
火にかけいるとカニのたんぱく質が呉汁のように固まってきます。
塩、しょうゆ、酒などで味を調えると出来上がりです。
やさしいカニの味がとても美味しいかったです。
アマゴは骨も頭も全て食べられ、身もとっても美味しかったです。
そして、白和えがとても美味しかったです。
こんなに美味しい鮎。
運転をしていなかったら、日本酒と一緒に味わいたかったです。
料理は常に提供されていました。
なのでおばさまがたはずっと大忙しでした。
しゃえんじりは、もともと町にあった集会場を改造しているので、天井が高くてとても居心地が良かったです。
残った料理はお弁当に詰められ、販売されるようです。
四万十川の恵みと調理をしてくれたおばさま方へ感謝をして。
ごちそうさまでした。
しゃえんじり
高知県四万十市西土佐口屋内76
営業時間 11:30~14:00
定休日 水曜日
しゃえんじりのブログ
ランチバイキング(食後のコーヒーまたは柚子ジュース、デザート付)
大人:1000円、小学生:700円、幼児:300円