イタリア人こだわりのカッフェッティエーラってな~に?
2009年 03月 02日
イタリアの家庭などで使われる、直火式のエスプレッソを入れる器具。
家でエスプレッソを入れるとき、多くの家ではこのような器具を使います。
この器具を使ってエスプレッソを入れる方法をどんなイタリア人に聞いても、必ずその人のこだわりが出るのが面白いです。
人によっては、「懐かしい昔の思い出」を語りだす人も・・・
それくらい、イタリアの家にはある器具です。
イタリアの家庭内の器具なのですが、時々レストランのメニューに「モカ」、「カッフェ・ナポレターナ」などと書かれていると、この器具で入れたものが出てきたりしますが・・・
参考までに僕の入れ方を紹介します。
注意:調理中の写真は、電気コンロを使用して撮影しました。
火のコンロの場合、写真のように近くまで寄ると危険ですので注意してください。
1.上下分けて、バラバラにする
2.水を入れる
下の容器(?)に小さなポッチくらいまで水を入れる。
これ以上入れると、沸かしたときにあふれたりする恐れがあります。
容器に付いているポッチは、容器内に異常に溜まった蒸気を逃がす器具のようです。
3.粉を入れる
カップに細かい粉をふんわり山ができるくらい入れる。
コーヒーの粉を入れ方や量が人によって違うようです。
4.押し付ける
軽く押し付けて平らにします。
そのときにカップのふちに粉が残らないように確認する。
5.組み立てる
上下を組み立てるときに、しっかり閉める。
軽く閉めると水蒸気とお湯が漏れてきてしまうことがあるので注意してください。
また、強く締めすぎた場合、入れ終わった後、熱いまま放置するとゴムの劣化が早まるようです。
6.火にかける
ごく弱火にする。
特に小さい1~3人用くらいの器具の場合、火が強いと取っ手が解けてしまったりするので注意が必要です。
7.確認をする
ただし、エスプレッソが出だしたときに火加減をしないと遅い。。。
8.火を止める
必ずしも失敗とは言えないが・・・
写真のように泡が大きかったり、全面覆われないときは、入れ方があまりうまくいっていないかも知れません。
粉の量や粉の押さえつけ方、火の強さを調節して、自分で工夫してみてください。
コツは下から上がってくる水(お湯)の「圧力」です。
圧力のかかり具合で状況が変わってきます。
なので、天気の気圧が極端に低いとき、また標高などでも差が出てきてしまいます。
ある程度の経験でコツをつかむことができますが、簡単な対処方法として。。。
粉の量が少ないと・・・
カップ内の密度が低いので、下から上がってくる圧力が弱くなってしまう。
粉が多いと、粉の押さえつけが弱いと・・・
上下の容器のつなぎ目から水蒸気が逃げてしまい、圧力がうまくかからなくなる。
粉の押さえつけが強すぎると・・・
カップの上に空間ができてしまい、圧力がうまくかからなくなる。
火が強すぎると・・・
圧力はかかるけど、容器内で沸騰するときの気泡が多すぎてしまい、空気がカップ内に入りすぎてしまうかもしれません。
上下の接合・・・
上下の容器の接合部分がちゃんとしまっていないと蒸気が逃げます。
ゴム・・・
上下の接合部分にはゴムがあります。そのゴムが劣化してしまうと蒸気が逃げます。
いろいろ試して、おいしいエスプレッソを楽しんでください。
写真のようにふたを開けて入れる人と必ず閉じて入れる人がいます。
僕は、ふたを開けたまま入れます。
「ふたを開けたままにすると香りが逃げる」という人も多いのですが、ふたに水蒸気が付いてしまい若干ですが「薄まってしまう」ように感じます。
カップに注ぐときにふたを開けて入れるか、閉じて入れるか・・・
僕は開けたまま注ぎます。
閉じて入れるとせっかく出た泡がふたにくっついてしまいカップに入らないのと、すでに開けたままだからです。
でも、ふたを閉めたままのときもあります。
火にかけたままコンロから少し離れるとき、器具が大きいときです。
火にかけたまま離れて火の調節がうまくいかなく、最後にお湯が飛んでしまうことがあるのでふたをします。
器具が大きいと入れる時にふたを開けたまま入れることが困難なのでふたを閉じます。
これだけ書いても「すでに自分のこだわり」があることに気が付いてしまいました。。。
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ナポレターナ。。。napoletana (準備中)
すべての写真は、日本で撮影したものです。