暑いイタリアの甘いご馳走、アーモンドのシロップ!
2010年 08月 10日
家で漬けていた梅酒もあったかな・・・
カルピスは、原液を自分の好みに薄めるのが楽しかったです。
最近では、すぐに飲めるカルピスばかりになってしまい、あの嬉しさと緊張感を味わえなくなってきたのは残念です。
イタリアにも、同じような物があります。
オレンジ、ミント(緑色のものが多いです)、アニスなどが並んでいますが、日本人から見ると「かき氷のシロップ」が並んでいるように見えます。
その中でも僕のお気に入りなのは、「アーモンド・シロップ(latte di mandorla:ラッテ・ディ・マンドルラ)」でした。
日本では聞きなれないので、味が想像できないかも知れませんが、簡単に言うと「杏仁豆腐」の味です。
本当の杏仁豆腐は、杏の種の核(硬いからを剥くと中にある白い部分)から作られています。
アーモンドと杏は、同じバラ科サクラ属の仲間です。
そのアーモンドの中心部分で作られてシロップなので「杏仁豆腐」の味がします。
アーモンド・シロップが瓶の中に入っている原液の時は、透明と言うよりは少しにごった感じです。
このシロップをコップに移し水を入れると・・・
白濁し、まさに「ラッテ・ディ・マンドルラ(アーモンドの乳)」になります。
「Latte di Mandorla」の似た物(まがい物?)に「Orzata(オルツァータ)」と言う商品があります。
これは、「麦などの粉から作ったシロップ」です。
味は、結構似ているのですが・・・
ちょっと薄いというか・・・
粉っぽいと言うか・・・
水を入れても白くならないからつまらないと言うか・・・
似たものですが、味は杏仁豆腐に似た感じです。
でも、、、アーモンドと比べるといまいちです。。。
「Latte di Mandorla」に氷を入れて冷たくしたり、シャーベットのようにしても美味しいのですが、僕はこのシロップを使って杏仁豆腐を作っていました。
イタリアの中華店では杏仁豆腐を見かけなく、何か寂しさと言うか懐かしさを求め、杏仁豆腐をよく作っていました。
作り方は簡単です。
>材料<
・ラッテ・ディ・マンドルラ(アーモンド・シロップ)
・ゼラチン(イタリアでは、板ゼラチンしか見かけませんでした)
・水(濃厚な杏仁豆腐が好きなら、ほとんど使わない)
・牛乳(さっぱりした杏仁豆腐が好きなら、ほとんど使わない)
>作り方<
1:板ゼラチンを水につける
2:鍋にシロップ、水、牛乳を入れる
3:火にかけ温める。
4:40度くらいになったら火を止め、板ゼラチンを入れて溶かす。
5:静かにかき混ぜ、板ゼラチンが溶けたら容器へ移す。
6:冷蔵庫で冷やし、固まったら出来上がり。
板ゼラチンとの割合で、硬くなったら缶詰などと一緒に、柔らかかったら容器のまま食べれば良いと思います。
分量は、好みで何度か作ってみてください。
シロップのほかに、すでに飲める状態になったパックも売っています。
味見程度なら、移動販売などの売店でカップ売りをしている場合もありますが、かなり割高です。
もし、イタリアへ行った時には、話しのネタに飲んでみてください!
暑い夏を乗り切るなら、甘いアーモンド・シロップも良いですよ!
BELTION
Latte di Mandorla
FABBRI
全ての写真は、ミラノで撮影をしました。