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暑いイタリアの甘いご馳走、アーモンドのシロップ!

小さい頃、夏の冷たく甘い飲み物と言ったらカルピスでした。
家で漬けていた梅酒もあったかな・・・

カルピスは、原液を自分の好みに薄めるのが楽しかったです。

最近では、すぐに飲めるカルピスばかりになってしまい、あの嬉しさと緊張感を味わえなくなってきたのは残念です。


イタリアにも、同じような物があります。

オレンジ、ミント(緑色のものが多いです)、アニスなどが並んでいますが、日本人から見ると「かき氷のシロップ」が並んでいるように見えます。

その中でも僕のお気に入りなのは、「アーモンド・シロップ(latte di mandorla:ラッテ・ディ・マンドルラ)」でした。

日本では聞きなれないので、味が想像できないかも知れませんが、簡単に言うと「杏仁豆腐」の味です。

本当の杏仁豆腐は、杏の種の核(硬いからを剥くと中にある白い部分)から作られています。

アーモンドと杏は、同じバラ科サクラ属の仲間です。

そのアーモンドの中心部分で作られてシロップなので「杏仁豆腐」の味がします。
暑いイタリアの甘いご馳走、アーモンドのシロップ!_b0189103_172225100.jpg

アーモンド・シロップが瓶の中に入っている原液の時は、透明と言うよりは少しにごった感じです。
このシロップをコップに移し水を入れると・・・
白濁し、まさに「ラッテ・ディ・マンドルラ(アーモンドの乳)」になります。

「Latte di Mandorla」の似た物(まがい物?)に「Orzata(オルツァータ)」と言う商品があります。
これは、「麦などの粉から作ったシロップ」です。
味は、結構似ているのですが・・・

ちょっと薄いというか・・・
粉っぽいと言うか・・・
水を入れても白くならないからつまらないと言うか・・・

似たものですが、味は杏仁豆腐に似た感じです。

でも、、、アーモンドと比べるといまいちです。。。


「Latte di Mandorla」に氷を入れて冷たくしたり、シャーベットのようにしても美味しいのですが、僕はこのシロップを使って杏仁豆腐を作っていました。

イタリアの中華店では杏仁豆腐を見かけなく、何か寂しさと言うか懐かしさを求め、杏仁豆腐をよく作っていました。

作り方は簡単です。

>材料<

・ラッテ・ディ・マンドルラ(アーモンド・シロップ)
・ゼラチン(イタリアでは、板ゼラチンしか見かけませんでした)
・水(濃厚な杏仁豆腐が好きなら、ほとんど使わない)
・牛乳(さっぱりした杏仁豆腐が好きなら、ほとんど使わない)

>作り方<

1:板ゼラチンを水につける
2:鍋にシロップ、水、牛乳を入れる
3:火にかけ温める。

4:40度くらいになったら火を止め、板ゼラチンを入れて溶かす。
5:静かにかき混ぜ、板ゼラチンが溶けたら容器へ移す。
6:冷蔵庫で冷やし、固まったら出来上がり。


板ゼラチンとの割合で、硬くなったら缶詰などと一緒に、柔らかかったら容器のまま食べれば良いと思います。
分量は、好みで何度か作ってみてください。

暑いイタリアの甘いご馳走、アーモンドのシロップ!_b0189103_17223992.jpg
瓶の形もなんだか可愛らしいです。


シロップのほかに、すでに飲める状態になったパックも売っています。
味見程度なら、移動販売などの売店でカップ売りをしている場合もありますが、かなり割高です。

もし、イタリアへ行った時には、話しのネタに飲んでみてください!
暑い夏を乗り切るなら、甘いアーモンド・シロップも良いですよ!



BELTION
Latte di Mandorla

FABBRI


全ての写真は、ミラノで撮影をしました。
by primo_piatto | 2010-08-10 14:39 | bevanda/飲み物

イタリアに留学していたクラリネット奏者+元イタリア・スローフード協会会員、奥田英之の食を中心にした話


by primo_piatto
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