パスタ・ミスタ
2007年 04月 19日
あまり聞きなれないと思いますが、「ごた混ぜパスタ」と訳したら良いでしょうか?
様々なパスタが混ざったナポリ地域独特のパスタです。
ナポリは、乾燥パスタをはじめて作った地域といわれています。
それまでは、生パスタのみでした。
乾燥パスタを全て使い切ることは、難しいです。
ナポリのおばちゃんたちの知恵で「残ったパスタを料理に使ってしまおう!」
と、生まれたパスタが「パスタ・ミスタ」です。
ナポリ以外のイタリア人は、その存在自体知らないこともあるようです。
ナポリの郷土料理には、「Pasta mista con i fagioli(パスタ・ミスタとインゲン)」のプリモ・ピアット(第1の皿)があります。
これは、イタリア語でナポリ弁の料理名がちゃんとありますが、発音が難しくてどうしてもその名前を覚えることが出来ません。
しかし、ナポリ人にとっては大事な「おふくろの味」のひとつのようです。
今は、「パスタ・ミスタ」としてすでに混ざった市販のパスタがスーパーに売っています。もちろん、自分で残ったパスタにしても良いのですが。。。
食感がそれぞれ違く、食べていて面白いのが特徴ですが、全部均一に茹で上げるのはとても難しいです。
たとえ、茹で上げ目安の時間が書いてあっても、形の違うパスタ同士なので多少茹で上がりが変わってきます。
かといって、全部がちゃんと茹で上がる頃には茹で上がりすぎてしまいます。
では、どう茹で上がりを判断するかというと、、、
何種類か食べてみて自分が納得したら。。。
後は、カンです。。。
このときは、冷蔵庫にサルシッチア(salsiccia:腸詰めの一種で、イタリアの地域によって味や混ざっているものが違う。地域によっては火を通さなくても食べることが出来る)とズッキーニを使ってパスタ・ミスタと絡めて見ました。
1.フライパンにオリーブ・オイルを引いて、つぶしたニンニクをいれてから
火をつける。
2.ニンニクの香がたってきたら、サルシッチアの皮から肉だけを入れる。
3.肉をよく炒める。ニンニクが焦げそうなら、この時に出す。
4.小さく砕いた固形ブロードと細かく切ったズッキーニを入れる。
5.固形ブロードが溶けないようだったら、茹で汁を入れる。
6.味見をして塩気が足りないようなら、塩を入れる。
7.パスタと絡めて出来上がり。
パスタを11分茹でるとして、調理時間は16分くらいです。