イタリアのニンニクを知っていますか?
2009年 05月 15日
イタリア料理に欠かすことが出来ない食材のひとつだと思いますが、おそらく日本人が思うほどイタリアではニンニクを大量に使わないと思います。
イメージでは、イタリアではニンニクを沢山食べるような感じですが、食べる量は極端に少ないと思います。
イタリア人は、あまりニンニクを好みません。
日本ではニンニクを具の一部として料理をすることが多いですが、イタリアでは香りの一部として料理します。
イタリアの普通のレストランでニンニクの効いた料理を想像して注文すると、肉や魚介類の臭みを消す食材のひとつで香りの一部となってしまうので、日本人の好む量から考えると使う量はわずかで、少し物足りない場合もあると思います。
そういえば、去年のイタリアのニュースに・・・
イタリアの新聞社「ラ・スタンパ(La Stampa)」やニュース番組「TG5」のディレクターをやっていたCarlo Rossella(カルロ・ロッセッラ)は、「ニンニクを使わないレストランを多く作るべきだ。くさくて、吸血鬼のようにニンニクを避けている」と言い、ニンニクを使わないレストランを特集した本まで出版するようです。
カルロ・ロッセッラは、ロンバルディア州パヴィーア近くのコルテオローナ(Corteolona)出身の北イタリアのイタリア人です。
多くのイタリア人は食に対して保守的な人が多く、自分の育った地域の料理、特に母親の作った料理だけを好み、バターやクリーム、大量のニンニクを使った料理は「重い」と言って、口にすらしない人が多くいると思います。
ニンニクが入っていない料理は、味がぼやけてしまうと思うのですが・・・
わずかなニンニクでも入っている方が良いと思います・・・
以前書いたニンニクを使った料理「アーリィオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」へ